ドライブレコーダーが注目を集めるようになって少し経ちますが、検討する目的はそれぞれ違いますよね。一番多い理由はやはり世間的にも注目されたあおり運転対策で設置された方が多いと思います。
そんな中で今回紹介する駐車監視機能についてはあまり話題になりませんが、設置を検討される方の参考になるような機能や特徴を紹介しています。結論から言ってしまえば全ての人が駐車監視機能が必要というわけではないですが愛車の心配を解消してくれる優れた機能なので私はおすすめします。
では、どの様な方にとって必要なのかを紹介していますのでぜひ検討中の方はご自分と比較して検討材料として活用してみてください。
この記事で分かる事は主に下記の3つです。
ドライブレコーダーの駐車監視機能とは
駐車監視機能の役割や録画形式について紹介します。
ドライブレコーダーの駐車監視機能の役割
駐車監視機能とは、駐車中やエンジンを切った後も周囲を録画し、車上荒らしや当て逃げなどの被害に遭った際に、証拠を残す機能です。また、24時間録画中などのステッカーを貼る事で被害を未然に防ぐ事も期待できます。常時録画、衝撃検知録画、モーション検知録画の3種類があり、被害の防止や規模の軽減に期待されます。実際に、映像が犯人特定に繋がる事例も報告され、車の安全確保のために導入を検討することをオススメします。
ドライブレコーダーの駐車監視機能の種類
ドライブレコーダーの駐車監視機能のタイプは大きく分けて常時録画・衝撃検知録画・モーション検知録画の３つに分類されます。それぞれの種類の特徴は、以下のとおりです。
- 常時録画
エンジンを切った後も常に録画する方式です。常時録画の駐車監視機能は、夜間の街灯のように常に録画しているので、車上荒らしや当て逃げなどの被害を未然に防ぐことができます。車上荒らしや当て逃げなどの被害を未然に防ぐのに効果的ですが、バッテリーの消耗が大きいデメリットがあります。
- 衝撃検知録画
衝撃検知式の駐車監視機能は、人感センサーのようなもので車に衝撃が加わった場合にのみ録画する方式です。バッテリーの消耗を抑えることができますが、車上荒らしなどの被害を完全に防ぐことはできません。
- モーション検知録画（動体検知）
モーション検知式の駐車監視機能は、赤外線カメラのようなもので車両周辺に動きがあった場合にのみ録画する方式です。バッテリーの消耗をさらに抑えることができますが、車上荒らしなどの被害を完全に防ぐことはできません。
駐車監視機能の種類を、以下の表にまとめました。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 常時録画 | エンジンを切った後も常に録画 | 車上荒らしや当て逃げなどの被害を未然に防ぐのに効果的 | バッテリーの消耗が大きい |
| 衝撃検知録画 | 車に衝撃が加わった場合にのみ録画 | バッテリーの消耗を抑えることができる | 車上荒らしなどの被害を完全に防ぐことはできない |
| モーション検知録画 | 車両周辺に動きがあった場合にのみ録画 | バッテリーの消耗をさらに抑えることができる | 車上荒らしなどの被害を完全に防ぐことはできない |
ドライブレコーダーの駐車監視機能はこんな心配を解消したい人へ向いています
駐車監視機能を付けることによってどのような心配がなくなるのかを代表的な事を紹介します。
イタズラ・車上荒らしや当て逃げなどの被害を心配している人
いたずら、車上荒らしや当て逃げなどの被害を心配している人は、駐車監視機能を導入することで、被害の未然防止に役立ちます。
万が一被害に遭った場合でも、犯人の特定や逮捕につながる可能性があります。
高級車や外装にこだわりのある車に乗っている人
高級車や外装にこだわりのある車に乗っている人は、駐車監視機能を導入することで、車両の盗難や破損などの被害を未然に防ぐことができます。高級車や外装にこだわりのある車は、盗難やいたずらの対象になりやすい傾向があります。駐車監視機能の導入により、これらの被害を未然に防いだり、被害の規模を軽減したりすることが期待できます。
ドライブレコーダーの駐車監視機能のメリットとは？
ドライブレコーダーに駐車監視機能が付くことによって何が違うのかのメリットについて紹介します。
- 車上荒らしや当て逃げなどの被害を未然に防ぐことができる
- 犯人の特定や逮捕につながる可能性がある
- 被害の状況を正確に把握できる
未然に防げる可能性が上がる
そもそもドライブレコーダー自体が備え付けてあると機器自体にあるランプが点滅したりして車外からでもわかります。ましてや、夜間では目立ちますので犯行の抑止につながります。
日中ではステッカーを付けておくのも効果的です。「24時間監視中」などのコメントが書いてあればわざわざ捕まる可能性の高い車両を狙わない可能性が高いからです。
駐車中にもし被害にあった場合でも証拠になる
施設などで駐車し愛車から離れた後、被害に遭った場合でも証拠映像が残っており犯人の特定につながりやすくなります。
よく施設の駐車場内でも見かけるかも知れませんが大半の駐車場には「当駐車場内における事故に関しては一切責任を負いません」という文言が書かれていると思います。そういう点から考えても駐車監視機能の役割は十分選択に値すると思います。
被害の状況を正確に把握できます
被害にあってしまった時、映像を見返せば被害箇所が把握できます。これにより、細かい被害箇所も見落とすことなく申告し修理出来ます。
ドライブレコーダーの駐車監視機能のデメリットについて
駐車監視機能を付けることで起きるデメリットも考えておかねばなりません。よく言われている情報を紹介します。
- バッテリーの消耗が大きく劣化しやすい
- バッテリー上がりのリスク
- 標準（一般的）なドライブレコーダーより割高
バッテリーの消耗が大きく劣化しやすい
よく問題視されるのがバッテリーの劣化です。この要因はやはり充電・放電の回数がどうしても増えてしまう事にあります。常にエネルギーの供給が必要になるため負荷も掛かってしまいがちです。
バッテリー上がりのリスク
駐車監視機能は駐車時もバッテリー消費が発生するためエンジン停止中のエネルギー消費が増えれば当然バッテリー上がりのリスクは上がってしまいます。
標準（一般的）なドライブレコーダーより割高
最近のドライブレコーダーには標準装備で付いている機種もありますが、価格はやや上がってしまう事は致し方ありません。その価格に見合った必要性が自分にあるのかを購入される前にしっかり確認しておきましょう。
ドライブレコーダーの駐車監視機能使用時の注意点
よく言われるデメリットに対して考えられる対策や注意点に触れています。
バッテリー上がりへの対策
駐車監視機能を使用する際の注意点として、バッテリーの消耗への対策が重要ですね。
主なバッテリー上がり対策としては以下があります。
- 外部バッテリーを接続できるタイプの製品を選ぶ
- 微力モードでの駐車監視機能を使う製品を選ぶ
- 車両バッテリーの定期的な点検・交換を心がける
などがあげられます。
特に外部バッテリー接続や微力モード対応の製品を選ぶことで、バッテリーへの負荷を大幅に抑えられます。駐車監視機能を活用しつつ、車両バッテリーを意識する必要がないためオススメです。
カメラの死角や設定
駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際、カメラの死角や設定を適切に検討する事が大切です。
過去の事例では、カメラの設定が前方Onlyだったため車両の側面や後方からの当て逃げや車上荒らしを録画できず、映像から加害者を特定できないケースもありました。カメラに死角があると、被害の一部始終を録画できないため、損害がより大きくなるリスクがあります。
そのため、360度タイプのカメラやフロントとリヤの2台カメラ設定など、死角がない構成を選ぶことが大切です。また夜間の映像も鮮明に撮影できる夜間録画機能の有無や、適切な映像圧縮形式の設定もポイント。カメラ性能と設定次第で、駐車監視の被害防止力は左右されます。死角のないカメラ設定で、万が一の事故や犯罪から大切な車を守りたいものです。
ドライブレコーダーに駐車監視機能が必需品なのか？総評
駐車中も監視を続ける「駐車監視機能」は、夜間の街灯のようなものです。車上荒らしや当て逃げなどの被害防止に効果的です。警察庁の犯罪統計で2022年に発生した車上ねらいの認知件数は2万3289件と多数で駐車監視機能はその抑止力が期待されています。
機能は「常時録画」「衝撃検知」「モーション（動体）検知」の3種類。常時録画が被害防止に最も効果的ですが、バッテリーへの負荷が大きいデメリットが。一方で外部バッテリー接続や低電力モード対応機種を選べば、この課題もある程度クリアできます。
目的に応じて録画方式を選び、死角のないカメラ設定を選ぶ事が大切です。駐車監視機能は、車の安全確保に欠かせないアイテムといえるでしょう。
様々なドライブレコーダーがありますが駐車監視機能に特化したドライブレコーダーならこの機種をおすすめします。一度、ご自分でも確認して検討候補にいれてみてはいかがでしょうか？
Q&A よくある質問
Q.ドライブレコーダーの駐車監視機能は何時間できますか？
A.ドライブレコーダーの駐車監視機能の録画時間は、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 衝撃検知型
衝撃検知型は、車両に衝撃が加わった際に自動的に録画を開始し、一定時間録画を続けます。
- 常時録画型
常時録画型は、車両が駐車中でも常に録画を続けます。録画時間に制限はなく古い時間から上書きされていきます。
Q.ドライブレコーダーは車内も録画出来るのですか？
A.一部のドライブレコーダーには車内も録画できる機能が搭載されています。この製品は、デュアルカメラシステムを備えており、一つのカメラが車外を、もう一つが車内を録画します。これにより、運転手の挙動や車内の状況を記録することが可能です。
Q.ドライブレコーダーの映像はいつまで残る？
A.ドライブレコーダーの映像の保存期間は、記録媒体の容量、録画モード、映像の解像度と事故やイベント発生時などの要因によって異なります。一般的には、数時間から数日分の映像が保存されますが、使用条件や設定によって異なります。重要な映像がある場合は、定期的にバックアップを取ることをお勧めします。
まとめると、以下のようになります。
- 記録媒体の容量が大きいほど、保存できる映像の量と期間は長くなる。
- 常時録画をしているほど、保存される映像の期間は短くなる。
- 高解像度で録画すると、保存できる時間は短くなる。
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